遼寧省や黒竜江省の国境地域に住む中国朝鮮族の間では、若い北朝鮮女性が7500元(約12万円)から1万1600元(約18万5000円)で売買されていると報告書は指摘している。ときには、女性の親戚までが加害者に変身する。
14歳だったころ、中国に住む母のいとこが私に(吉林省)延辺朝鮮族自治州の繊維工場での仕事を斡旋してくれることになった。夜になってブローカーと共に国境の川を渡り、目的地の家に着いたとき、私はすべてが嘘であったことに気付いた。36歳の男が私を2万4000元(約38万3000円)で買ったのだった。私は彼の母に出産を求められる前に逃げ出した。 (咸鏡北道<ハムギョンブクト>茂山<ムサン>出身のファンさん)
中国の警察に、強制結婚の被害を通報しても、通報者が北朝鮮に強制送還されるだけで、何ら対策を取ろうとしない。それどころか、中国の警察官により売り飛ばされた事例もある。