「旅館や駅前に行くと常に売春を行う女性が10人から20人ほどいる。当局は、売春問題が深刻になったことで、7月から最近まで集中取り締まりを行ったが、女性たちは罰金を払う覚悟でまた戻ってきている」(情報筋)
このような状況を受けて、社会的にインパクトのある女子学生を選んで見せしめにしたものと思われるが、恵山市民の間では彼女への同情とともに「経済難が深刻なのだから、売春でもする他ないのでは」という声も上がっている。
公開裁判の場にいた人の中には「商売がうまく行ってないから、私も体を売ろうか」との反応を示す人もいたという。このように、北朝鮮女性の間では、売春に対する拒否感がさほど高くない。苦難の行軍を売春で生き抜いた人も多い上に、性犯罪の概念が広まっていないことも影響しているだろう。
(参考記事:北朝鮮の権力者男性は「性暴力に無感覚」の疑い)