「こんなに無残に銃殺するなんて!生産を増やして偉大なる将軍様(金正日氏)に喜びを差し上げようという思いで幹部たちはトウモロコシを持ってきたのに、方法が間違っていたら処罰すべきとはいえ、銃殺までするのはあまりにもひどいです。労働者を食べさせるためにやったことで私腹を肥やすためのものではなかったのに…」
すると、防諜機関の要員が、死刑囚の縛りつけられていた柱まで彼女を引きずって行き、遺体を足で蹴ってどかせて彼女を縛りつけ、9発の銃弾を撃ち込んだ。わずか数分の間に起きたあまりにも恐ろしい光景に、住民たちは一言も発することができなかった。
翌日午後、当局の非道ぶりに憤った製鉄所の労働者たちが、死を覚悟して製鉄所内で抗議活動を始めた。