そして、これら違法録画物を取り締まるため、「109常務(サンム)」と呼ばれる専門の捜査機関まであるのだ。
厳しい思想統制で知られる北朝鮮だが、実は、この手の話はさほど珍しいものではない。昨年にも、違法薬物を吸引しながら乱交パーティーを行っていた人々が摘発される出来事があった。
ポルノは、それこそ広く蔓延しており、かつて新潟と元山(ウォンサン)をつないでいた貨客船「万景峰(マンギョンボン)」号の船内放送で誤って流れてしまったとか、国内の芸術関係者がこっそりオリジナルを作っていた、などの噂が流れたこともあった。全体主義体制であろうが資本主義社会であろうが、やはり人間は同じような趣向を持つものなのだ。
(参考記事:「万景峰」と「ポルノ」とサイバー攻撃)(参考記事:北朝鮮の有名な芸術家が出演するポルノが存在)
(参考記事:友達を失ってしまった韓国の成人ポルノ放送の記憶)
ただ、絶対的に違っているのは、そのように禁を犯した人々に対する処罰の厳しさだ。