一部では、金日成総合大学を卒業して、最高人民会議の代議員を勤めたホン・イルチョンを金正日の最初の女性と取り上げているが、証言者の地位と北朝鮮の高位層で、その事実を認知している人が誰もいないという点から、証言の信憑性はあまりない。
彼女はその後も最高人民会議の代議員であり、金正日と離婚後にその地位に居続けることも、北朝鮮体制の性質上、考えにくい。
金正日はこの3人の女性以外にも、若い頃から多くの女性たちと関係を持ってきたという。ソン・ボンソン氏は、脱北者の発言や海外報道を根拠にして、「キム・ヨンスク、成恵琳、高ヨンヒ以外にも、ロシアに駐在していたソン・ソンピルの妹、ソン・ヒリム、女優のホン・ヨンヒ(洪英姫:映画「花を売る乙女」の主人公)、駐チュニジア大使の妻イ・サンジンなどと、短期間同居したことが明らかになっている万寿台芸術団の舞踊家、巧芸組、俳優、官邸担当の看護婦、金正日の執務室のタイピストたちとも接触したと言われている」と語った。