米シンクタンク「戦略国際問題研究所」(CSIS)は12日、北朝鮮が公表していないミサイル運用基地のうち、13カ所を特定したとする報告書を発表。「非核化交渉における申告、検証、廃棄の対象となるべきだろう」と指摘した。
北朝鮮の核兵器を有効な「戦力」たらしめているのは、運搬手段である弾道ミサイルだ。非核化交渉においてはCSISの言う通り、北朝鮮に弾道ミサイルを廃棄させなければならない。
しかし、その作業は簡単ではない。金正恩党委員長は非核化を約束しているものの、「武装解除する」とまでは言っていないのだ。
ところがこの状況を巡り、おかしな報道が出ている。米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)はこの報告書を根拠に北朝鮮が対話の裏で「大がかりな欺瞞(ぎまん)戦術を行っていることを示している」と報じた。