過激化するデモ、セウォル号の遺族たちは何に憤っているのか…「子供が消えた街」からのレポート

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工科では韓国最高峰に位置するKAIST大学を卒業し、現在は民間シンクタンクに研究員として身を置く郭氏は、4月16日の沈没事故発生直後から遺族団体などと協力しながら真相解明に取り組んできた。

この間、韓国では真相解明のための特別法を巡って与野党の政争が続き、11月になってようやく成立。その一方、乗客を見殺しにしたイ・ジュンソク船長らに対しては、懲役36年などの一審判決が下っている。

しかし郭氏は「特別法も裁判も、どちらの動きも真相解明につながるものではない」と語る。

「事故の裏には、政府高官を巻き込む疑惑や謎が横たわっています。それも、ひとつやふたつではない。だからこそ特別法が必要なのですが、政争の中で実効性が弱められてしまった。船長らに対する裁判は、国民に対する目くらましのようなものです」

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セウォル号沈没事故を巡る謎とは、どのようなものがあるのか。前掲書で列挙されたものの中から、一部だけ抜き出してみよう。