1998年、崔龍海が収賄および不法外貨所持の疑いで社労青委員長から解任され、同事件に連座した貿易機関の幹部が次々と粛清された。このほかに青年同盟の幹部と社労青芸術宣伝隊の女性ら数百人が政治犯収容所に送られた。
しかし事件の当事者である崔龍海は、平壌市の上下水道管理所の党秘書に左遷されるという軽い処罰だった。そして、ゴムドク鉱山などの労働現場で「革命化」を終えた後、幹部養成基地の高級党学校に異動した。
崔龍海は2003年、党中央委員会副部長に昇進後、黄海北道党責任秘書、党中央委員会秘書に就任した。2010年には朝鮮人民軍大将、2012年4月には第4回党代表者会で党政治局常務委員兼党中央軍事委員会副委員長に選出され、金正恩時代の軍を代表する人物となった。