米国のITセキュリティ大手、マカフィー社の創業者であるジョン・マカフィー氏が、映画製作会社ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント(SPE)に対するサイバー攻撃は「北朝鮮ではない」と断言。米韓の一部メディアで話題となっている。
マカフィー氏の発言は、米国のニュースサイトINTERNATIONAL BUSINESS TIMESの英国版が15日に報じた。
「タレ込みはしない」
同氏は、SPEをハッキングしたのは北朝鮮であると断定した米連邦捜査局(FBI)の結論について次のように指摘した。
人気記事:金正恩氏が反応「過激アンダーウェア」の美女モデル写真「彼らは間違っていると断言できる」「(サイバー攻撃の)背後にいるのは、音楽産業や映画産業による締め付けや制限を憎む、市民的自由を擁護しようとするハッカー・グループ」だと指摘。そのハッカー・グループとは、連絡を取り合ってきた間柄であるとしている。
しかし同氏は、「タレ込み屋(nark)」になることを望まず、「北朝鮮のやっていることも気に入らないので、北朝鮮が(FBIの結論によって)悩まされようとも気にしない」として、ハッカー・グループの正体は明かさないとの意向を示した。
ちなみにマカフィー社は、北朝鮮とはそれなりに縁のある企業だ。
人気記事:金正恩氏が反応「過激アンダーウェア」の美女モデル写真ちなみにマカフィー社は、北朝鮮が2011年に韓国に対して行ったサイバー攻撃について、「シンプルな方法で莫大な被害をもたらした」などと分析した経緯がある。
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