幹部たちは車に乗って、庶民は列車やバスを乗り継いで遠くから訪れる人気のレジャースポットだったが、最近は異変が生じている。
異変の原因は「廃油」と「生活排水」。元山港に出入りする船が違法投棄した廃油と元山市内の生活排水が混ざって松濤園に流れ付き、水質が急激に悪化してしまった。金正恩氏が提唱する元山金剛山観光特区もこれでは台無しだ。
こうした事情から住民達は、松濤園に見切りをつけて、元山の北に100キロ離れた咸興(ハムン)の麻田(マジョン)遊園地へと向かっているという。この遊園地は、海水浴場、ホテル、キャンプ場など様々なレジャー施設が揃っている。