問題は、彼らが生産計画を達成できない原因が、国家の側にあるという点だ。そもそも現実味のない計画が立てられ、ノルマが未達に終わると上層部に虚偽報告を行い、翌年もそれが繰り返されるという事態が続いているのだ。
虚偽報告が横行する理由は言うまでもなく、金正恩体制による恐怖政治にある。正恩氏は、自らの権力を維持するためにやっていることが、国家を機能不全に追いやり、やがて自らの支配を不安定にするということに気づいているのだろうか。
(参考記事:「家族もろとも銃殺」「機関銃で粉々に」…残忍さを増す北朝鮮の粛清現場を衛星画像が確認)