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子飼いの「処刑人」のクビまで飛ばす動物的な金正恩氏

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韓国の全国紙・朝鮮日報系のケーブルテレビ・TV朝鮮は6日、北朝鮮の朝鮮労働党において最も強い権力を握っているのは、趙甬元(チョ・ヨンウォン)組織指導部副部長の率いる通報課であると報じた。

公開処刑や拷問

明確な裏付けのある情報ではないようだが、金元弘(キム・ウォノン)前国家保衛相の解任と絡み、気になる話ではある。

朝鮮労働党の組織指導部は「党内の党」とも呼ばれる核心部署であり、北朝鮮の党・軍・政府の中でも最も強力な権勢を振るってきた。そして、同部の下には11の課が置かれているが、TV朝鮮が国会情報委関係者の話として伝えたところでは、幹部の思想検閲を行う政策検閲課と通報課が、最重要セクションになっているという。

通報課は、金正恩党委員長が下した指示を、関係各機関に伝える役目を担っている。また、朝鮮人民軍総政治局が把握した軍幹部らの動静情報を正恩氏に報告するのも、同課の仕事だという。

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同課を仕切る趙氏が正恩氏とかなり近い関係にあるのは確かで、昨年は現地指導への随行回数がトップだった。また、仕事の内容が秘密警察である国家保衛省とかぶっている部分もある。金元弘氏は組織指導部との葛藤の末に解任されたとの見方があるが、事実なら、そこで趙氏が果たした役割は小さくなかったはずだ。

しかしそもそも、正恩氏が金元弘氏を重用したのは、党内に大きな影響力を持っていた叔父の張成沢(チャン・ソンテク)元国防副委員長を排除し、自らの権力基盤を固めるためだったようにも見える。

公開処刑や政治犯収容所の運営を担当する国家保衛省は、高級幹部たちにとっても怖い存在だからだ。

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だが昨年、36年ぶりに開かれた党大会などを経て、少なくとも表面的には、正恩氏の権力は盤石となったように見える。金元弘氏は、すでに「用済み」になっていた可能性があるということだ。

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当の国家保衛省の方は、そんなこととはつゆしらず、増長してしまっていたのかもしれない。韓流ドラマなどを取り締まる検閲の過程で、組織指導部の幹部にまで手をかけたとも伝えられる。

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いずれにしても、北朝鮮でいちばん恐ろしい存在は、間違いなく正恩氏だということだ。筆者は常々、正恩氏は聡明ではないにせよ権力に対する動物的なカンを持っていると考えてきたが、子飼いの「処刑人」の首まで飛ばしてしまう実行力もまた、動物的であると言えるかもしれない。