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「ただちに帰国せよ」死の直前、金正男氏に迫った男たち

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13日にマレーシアで殺害された金正男(キム・ジョンナム)氏が、昨年末から今月初めにかけて北朝鮮の国家保衛省(秘密警察)の要員や外交官の接触を受けていたと、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。北朝鮮への帰国を促すためのものだったと見られるという。

拒否して暗殺命令

北朝鮮情報筋がRFAに語ったところによると、金正恩党委員長は国家保衛省に対し、海外にいる金正男氏を北朝鮮に連れ帰るよう指示を出していた。指示は、拉致などの強引な手段ではなく、自らの意志で帰国するよう説得せよというものだった。

これを受けて保衛省の要員は先月20日、マカオで金正男氏と接触し、金正恩氏の指示内容を伝えたが、金正男氏は「考えさせてくれ。考える時間が必要だ」と述べて、即答を避けたという。

それを聞いた金正恩氏は、金正男氏が身の危険を感じ米国や韓国に亡命するかもしれないと考え、暗殺を指示したのだろうと情報筋は述べた。

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これは情報筋の見立てであり、証拠があるわけではない。たとえば韓国国内には、ある雑誌が放ったスクープが引き金になったという見方もある。

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一方、RFAの別の対北朝鮮情報筋も、ラオス駐在の北朝鮮外交官が昨年末と今年初めの2回、金正恩氏の指示で金正男氏と接触を持ったと語っている。金正恩氏の手紙を渡すためだったという。

情報筋は「手紙の中身は不明」としつつも、北朝鮮への帰国を促すものだっただろうと推測した。しかし、金正男氏は明確な答えを出さず、亡命の動きを見せたため、金正恩氏が暗殺命令を出したものと見ている。

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情報筋は「金正男氏が家族以外の誰と共に亡命を図ろうとしたのかについては、より具体的な確認が必要だ」とし、「金正恩氏の監視から逃れるのは難しいことをよくわかっていた金正男氏が、本当に亡命を計画したのかについても今後さらに調べる必要がある」と述べている。

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いずれにしても、普通に考えて、幹部を容赦なく処刑している金正恩氏の元に帰るという選択肢は、金正男氏にはなかっただろう。「家族も一緒に」と求められていたのならなおさらだ。

それは、海外に駐在する北朝鮮外交官たちにも共通する悩みでもある。

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