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金正男氏の3人の夫人、4人の子どもは中国在住

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北朝鮮の金正日国防委員長の長男、金正男氏(39歳)の家系が初めて確認された。

北朝鮮問題に精通した対北朝鮮情報筋によると、金正男氏は3人の女性(事実上の夫人)と同居した経験があり、彼女たちとの間に2男2女の子供がいることが明らかになった。金正男氏の3人の夫人と子供たちは、全員中国の北京とマカオに住んでいる。

全身プラダの第二夫人

情報筋は20日、「金正男は若い頃に最初の夫人、崔恵里(チェ・ヘリ)と同居を始めて、息子の東換(トンファン)が生まれた。現在、彼らは北京に住んでいる」と話した。情報筋によると、金正男氏は北朝鮮の行き帰りに、北京の第一夫人の家に立ち寄り、しばらく滞在するという。

情報筋はまた、「第二夫人である李恵慶(イ・ヘギョン)氏と息子の金漢率(キム・ハンソル)、娘の金率姫(キム・ソリ)は現在マカオに住んでいる」と「息子の漢率は甲状腺に腫瘍があり、現地で治療している」と伝えた。

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これまで第二夫人の名前はチャン・ギルソンだと伝えられてきた。恵慶氏はずば抜けた美貌の持ち主で、北朝鮮の芸術公演団出身で、ブランド好きとして知られている。

最近、ある韓国メディアが、マカオの北朝鮮情報筋の言葉を引用し「息子と一緒にいる夫人を見たことがあるが、全身プラダやグッチなど世界最高のブランドで着飾っていた」と伝えた。

金正男氏が最近出会った第三夫人(姓は不明)の明羅(ミョンラ)氏もマカオに住んでいる。だが、第三夫人との間に生まれた娘・現慶(ヒョンギョン)氏は、第一夫人が育てているという。金正男氏の夫人と子どもの正確な年齢は分からないとこの消息筋は伝えた。

閉鎖社会である北朝鮮の特性上、金正日氏の家系についての情報は徹底して秘密に付されている。金正日氏の後継者として有力視されている三男のジョンウン氏についても、スイス留学時代のエピソード以外は知られていることがほとんどない。

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こうした中、金正日氏の長男である正男氏は、比較的自由に世界中に出かけていて、各国の情報当局やメディアの注目の的になった。

金正男氏は1971年生まれで、金正日氏と、1948年に韓国から北朝鮮に「越北」した女優、成恵琳氏(2002年5月に65歳で死去) との間に生まれたが、当初彼の誕生は秘密に付されていた。そのため、祖父の金日成氏も金正男氏の存在を4歳頃(1975年)まで知らなかったという。

金正男氏は17歳の時、北朝鮮のコンピュータ委員会の委員長に就任した。1995年には若干24歳で人民軍大将の階級を与えられ、保衛部(秘密警察)の対外スパイ活動の総責任者になったという証言もある。

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1990年代半ばまで、金正日氏の後継者として有力視されていると言われていたが、1996年の叔母の成蕙琅(ソン・ヘラン)氏が西側に亡命した後に摩擦が生じ、2001年5月には日本で偽造パスポート所持容疑で逮捕されてから、金正日氏ににらまれるようになったと言われている。

金正男氏がメディアに登場したのは、2001年に日本に密入国しようとして逮捕された時からだ。正男氏は当時、第二夫人の恵慶氏と一緒だったという。それ以前にも正男氏は最低3回以上日本に極秘入国して、ショッピングをしたり遊びを楽しんでいたと日本政府は把握している。

金正男氏は1990年代半ば以降、平壌とマカオを行き来して比較的自由な生活を送ってきた。最近は日本のメディアのインタビューにも応じて、金正日氏の後継者に関する自らの考えを明らかにするなど、破格のサービスをする姿も見せた。放浪を好み、束縛を嫌う気質のため、一部では「キム・サッカッ」(朝鮮王朝時代の放浪詩人)というニックネームで呼ばれている。

金正男氏が立ち寄る所ごとに女性がいて、彼女らに家に滞在する。また、マカオなどでギャンブルを楽しんでいるという。彼が使う底なしの遊興費は、現地の北朝鮮大使館が調逹していると伝えられている。

正男氏は現在、マカオのコロアネ島にある、330平米を超える高級マンションで、第二夫人と息子と一緒に過ごしているという。また、1本40〜100万ウォンもするフランスのワインを楽しむ豪華な生活も報道された。

20日に一部のメディアが報道した、「金正男氏の息子、マカオでRAIN公演観覧説」の当事者は、第二夫人との間に生まれた漢率である可能性が高い。