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「妄想と嘘をかき集めている」マレーシア外相、北朝鮮を激しく非難

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マレーシアのアマン外相が20日、北朝鮮の金正恩党委員長の異母兄・金正男(キム・ジョンナム)氏殺害事件に関連して声明を発表。同国駐在のカン・チョル北朝鮮大使が「マレーシアの捜査は信じられない」などと発言したことに対して、「我が国に対する侮辱だ」と強く非難した。マレーシアの英字紙、ザ・スターが報じた。

アマン外相は、カン大使が「捜査の背後に誰かがいる」「マレーシア警察の捜査は死因の究明ではなく、政治的目的に基づくものだ」などと発言したことに対し、「妄想と嘘、半分の真実(半ば嘘)をかき集めたもの」とし、異例の強い表現で非難した。

「文明国」強調

また、マレーシア警察は法律に基づき公平に捜査を行っていると反論した上で、「外国政府とマレーシアが結託している」と述べたカン大使の発言に対して「マレーシアを深く侮辱している」と強い口調で抗議した。

さらには「すべての文明国ではこのような事件の捜査は包括的に行われ、そうするのが政府の責務であり、社会もそれを望んでいる」と指摘。あえて「文明国」との言葉を使うことで、北朝鮮の非常識ぶりを際立たせた。

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外相はまた、大使館は駐在国の政府が捜査を可能な限り徹底的に行うことについて全面協力するのが国際慣習であり、捜査の信頼性を疑うことではないと批判した。

友好関係の終焉も

外相の声明発表に先立ち、マレーシアのナジブ首相も「警察の捜査を絶対的に確信している」と述べた。

マレーシア政府は同日、北朝鮮駐在の自国大使の召還を決めている。今後は22日に解剖の結果発表が予定されているほか、遺体の引き取りを巡り、北朝鮮政府と遺族との間で綱引きが生じる余地も残っている。

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今後の展開次第では、北朝鮮とマレーシアの双方が、非難のトーンをさらに高める可能性もある。

金正男氏の遺体の処遇を巡るマレーシアと北朝鮮の軋轢は、非難の応酬へと発展しており、長年の友好関係が終焉を迎える可能性さえ生じている。