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北朝鮮で少年少女の「薬物中毒」「性びん乱」の大スキャンダル

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最近、北朝鮮の地方都市で、高校生による薬物中毒と「性びん乱」の大スキャンダルが巻き起こったもようだ。
【画像①】北朝鮮国内で覚せい剤を密かに吸引する様子)(【画像②】紙幣でパイプをつくって覚醒剤を吸引する様子
咸鏡北道(ハムギョンブクト)のデイリーNK内部情報筋によれば、「2月5日、会寧(フェリョン)市のキム・ギソン第1中学校で、生徒の父母を集めた『大総会』が開かれた。これを主導したのは、薬物と不法映像物、売買春を取り締まる中央の特務機関である『620常務』。内容は、オルム(覚せい剤)を服用して性行為を行っている生徒らの非行問題で、とくに悪質と見られた生徒らの実名が公表された」という。
このような問題は、以前にも起きている。
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2011年1月、清津(チョンジン)市の南江女子中学校で当局が取り締まりを行ったところ、16歳と17歳の生徒の相当数が覚せい剤の吸引道具を持っていたことがわかったのだ。

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今回のケースも同様に深刻で、情報筋は「総会では、生徒の6人に1人が覚せい剤を服用している点が強調された。当局は子供でも容赦しない方針で、刑事処分が下されるらしい」と話す。

ちなみに、学校名に冠せられた「キム・ギソン」とは、金正日総書記の母・金正淑(キム・ジョンスク)氏の弟で、北朝鮮当局が「少年革命家」として宣伝してきた人物だ。

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つまりこここは、地元の幹部や金持ちの子供を集めた学校であるということだ。それだけに、北朝鮮当局としても出来ることなら問題の隠ぺいを図りたかったのだろうが、それが不可能なほどに、少年少女の暴走ぶりが凄まじかったのだろう。

しかし、いくら厳しく取り締まったところで、現状が改善するかは疑問だ。

「これは、子供たちだけの問題ではない。子供たちは、家でオルムを火であぶって吸引する親たちの姿を見ながら、自分も少しずつ『味見』をするうちに、乱用するようになってしまったのだ。オルム欲しさに親のカネを盗むだけでなく、様々な商売を始めて購入資金を稼いでいる子供までいる」(情報筋)

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大総会を主導した当局者は、「国の未来であり希望の星である学生たちが薬物に溺れるとは、国家の存亡にも関わる重大事。親たちはいっそうの関心を持って教育に取り組まねばならない」と諭したというが、その言葉は、いったいどれだけの大人たちに届いたのだろうか。

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