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正恩氏の新たな「最側近」は戦闘機の専門家!?

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空軍司令官出身の李炳哲(リ・ビョンチョル)氏が、朝鮮労働党中央委員会の第1副部長に昇進したことが13日にわかった。

朝鮮中央通信は同日、金正恩氏が航空および反航空軍指揮部(空軍)を視察したニュースを伝える中で、随行した李炳哲氏を「党中央委員会第1副部長」の肩書で紹介した。

李炳哲氏は先月8日、空軍司令官から労働党副部長に異動したことが判明したばかりだった。


朝鮮労働党内の地位と権限は、副部長よりも第1副部長が大きく上回る。第1副部長は正恩氏の職務を直接補佐する役割もこなすため、新たな「最側近」の誕生と見ることもできる。

2015年1月13日付労働新聞1面より/正恩氏の向かって右の黒いコートの人物が李炳哲氏。その右奥に与正氏。

正恩氏に「戦闘機の魅力」解説

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空軍出身のある脱北者によれば、同氏はもともと、北朝鮮の体制中枢に有力な縁故もなければ特段の戦功もない人物だという。

「それでもここまで昇進できたのはひとえに、金正恩からの個人的な信頼があったから。メカ好きの金正恩は、戦闘機の魅力や専門的な情報を詳しく話してくれる李炳哲を気に行ったのでしょう」

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今回の朝鮮中央通信の報道では、李炳哲氏が党内どの部署を担当しているかは明かされていない。韓国の聯合ニュースなどは、「軍事活動に対する党の領導を任された軍事部と推定される」としている。これが当たっているとすれば、正恩氏が今後、李炳哲氏を通じて軍をどのようなカラーに染め上げていくかが注目される。

一方、同じ報道の中で、軍総政治局の副局長だったソン・チョルジュ氏が、空軍の政治委員に異動し、上将から中将に降格されたことも確認された。同氏は2013年6月に正恩氏の機械工場の現地指導に随行して以降、姿を見せていなかった。

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なお、この日の正恩氏の視察には黄炳瑞(ファン・ビョンソ)軍総政治局長、玄永哲(ヒョン・ヨンチョル)人民武力部長、韓光相(ハン・ガンサン)党部長、李炳哲第一副部長、金与正(キム・ヨジョン)党副部長らが随行し、チェ・ヨンホ空軍司令官、ソン・チョルジュ空軍政治委員が現地で出迎えた。