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「家族もろとも銃殺」「機関銃で粉々に」…残忍さを増す北朝鮮の粛清現場を衛星画像が確認

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韓国の国家情報院は4月29日、国会情報委員会全体会議のなかで、北朝鮮で金正恩氏に異議を唱えたとして15人の当局者が処刑されたと報告した。

裸で立たせて銃殺

処刑されたと見られているのは、北朝鮮で特権階級を占めるエリートたちだ。

最近の例では、北朝鮮の最高級幹部の一人で国防委員会設計局長だった馬園春(マ・ウォンチュン)氏がいる。

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金正恩氏の現地指導には2013年に47回、2014年には39回随行し労働新聞の1面でも金正恩氏の側でメモを取る姿が頻繁に見られた。

さらに、彼は2013年の張成沢処刑の際に、主導的な役割を果たした「三池淵組」の一人でもあった。

それが昨年11月1日に現地指導に随行して以来、ぱったりと消息が途絶えた。北朝鮮の大物幹部は一時的に姿を消し、再び表舞台に復帰する例も珍しくはないため、馬園春氏についても今後の情報が注目される。

一般的には、こうした粛清はすべて最高権力者である金正恩氏が主導していると見られがちだ、どうやら異なるケースもあるようだ。

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たとえば、かつて金正日総書記の懐刀として辣腕を振るった柳敬(リュ・ギョン)氏。かつて、小泉訪朝を巡り日本側と水面下で接触していた柳氏は体制への忠誠心が厚く、金正日総書記から絶大な信頼を得ていたとされる。それでも、些細な報告漏れを政敵に突かれ、罠にかけられ家族もろとも銃殺された。

ちなみにその政敵こそ、後に正恩氏により粛清されることになる張成沢氏にほかならない。外側からは出世街道に乗っているように見えても、またいかに体制に忠誠を誓っていても、「一寸先は闇」なのが北朝鮮という国だ。

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ところで最近は、粛清に伴う処刑が非常に残忍な方法で行われているとの情報が、北朝鮮国内から相次いでもたらされている。

今年3月に処刑された「銀河水管弦楽団」のメンバーら4人は裸で立たされた上で、遺体が原形をとどめなくなるまで機関銃で乱射されたという。

【参考記事】北朝鮮、スパイ容疑の芸術関係者を「機関銃で粉々に」

また、昨年10月に党幹部らが10人が処刑された際には、口径14.5ミリの重機関銃4丁をひとつにまとめた対空砲が6基も使われたという。口径14.5ミリといえば、車両の軽装甲を貫通させたりブロック塀などの遮蔽物を吹き飛ばすために用いられるもので、1発でも命中すれば人体などバラバラになってしまうシロモノだ。

【参考写真】玄永哲氏の銃殺で使用の「高射銃」、人体が跡形もなく吹き飛び…

こうした話はもともと、脱北者や北朝鮮内部にいるデイリーNKなどの取材協力者から、伝聞として伝えられるものがすべてだった。

しかしここへきて、アメリカの人権団体などが北朝鮮の衛星写真を解析。処刑の現場と思しき場面を確認している。

赤い丸の中には処刑対象者を縛り付けたと思われる杭のようなものが見える。青い丸の中には対空砲が見える。(画像:HRNK、RFA)

こうした処刑はどのような理由で行われるのであれ、国際法に違反している可能性が高い。

正恩氏は自らの支配を強めるためにやっているのかもしれないが、こうした形で証言や証拠が揃ってくれば、いずれ自分の首を絞める結果になりかねないと知るべきだろう。

【衛星画像】北朝鮮の粛清現場