苦難の行軍は、コチェビと呼ばれるストリートチルドレンたちを生み出した。彼らは当初、市場などで物乞いをしながら、その日暮らしをしていたが、徐々に集団化し窃盗などに手を染めるようになる。
近年では、盗品を売りさばく裏ネットワークも構築。窃盗手段も走行車両に飛び乗って部品を盗むなど、ますます大胆になっており「21世紀の少年パルチザン」と呼ばれるほどだ。
(参考記事:ストリートチルドレンから半グレへ…北朝鮮コチェビの今)地獄絵図の生存者が
コチェビたちが、半グレ化するなか、より凶悪な半グレ集団となっているのが「松葉杖組」と言われる集団だ。元々は、勤務中の怪我で障がいを追った栄誉軍人(傷痍軍人)たちだ。
(関連記事:北朝鮮の半グレ集団「松葉杖組」とは?)1989年4月には、平壌開城高速道路の建設現場で橋が崩落し、500人以上が死亡。