北朝鮮の朝鮮中央通信は5日、核抑止力の強化を正当化する論評を配信した。論評は「世界制覇を狙う米国の核脅威騒動は、対朝鮮核恐喝策動によって極致を成している」としながら「米国こそ、人類の頭上に初の原爆を投下し、自分らの世界制覇野望の実現のために核のこん棒をやたらに振り回す核恐喝と核戦争の元凶である」と指摘した。
さらに「米国の核恐喝を撃退するためにわが共和国が核を保有してそれを法化し、新たな並進路線に従って絶えず強化するのはあまりにも当然なことである」としながら次のように主張した。
「絶え間なく増大する米国の核脅威こそ、われわれを核抑止力の強化へ進ませた根本要因である」
そのうえで「米国は、現実を直視して愚か極まりない核戦争挑発策動を直ちに取り止めるべきであろう」と強調した。
人気記事:金正恩氏が反応「過激アンダーウェア」の美女モデル写真朝鮮中央通信の報道全文は次のとおり。
われわれを核抑止力強化へ進ませた根本要因 朝鮮中央通信社論評
【平壌1月5日発朝鮮中央通信】米国が1950年代中葉、わが国の主要都市を含む社会主義諸国の主要対象と地域を標的に最も極悪な核爆弾投下攻撃計画を作成しておいていたことが最近公開された。
米国立文書保管所が公開した資料によると、米国は1956年にすでに、われわれの平壌、南浦、元山、新義州、清津、義州、北倉をはじめ10余りの地域はもちろん、旧ソ連と東ドイツなど人口密度が高く、主要対象が位置した社会主義諸国の4500の対象と地域を核攻撃目標に定めておき、その実行のための核兵器の生産に狂奔した。
人気記事:金正恩氏が反応「過激アンダーウェア」の美女モデル写真これは、世界制覇野望の実現を目指す米国の犯罪的な腹黒い下心を再び暴く生きた証拠だと言わざるを得ない。
米国は長々70余年の歳月、人類の生存を甚だしく脅かす核恐喝を一日も、一時も止めたことのない極悪非道な核犯罪国家である。
1945年8月、日本の広島と長崎に核爆弾を投下して一瞬のうちに二の都市を廃虚につくり、数十万の住民を皆殺しにした。
人気記事:金正恩氏が反応「過激アンダーウェア」の美女モデル写真1954年3月、太平洋上にあるマーシャル諸島のビキニ環礁で水爆実験を強行して現地住民の生活地盤を破壊し、日本の遠洋マグロ漁船「第五福竜丸」に死の放射能灰を浴せかける蛮行もためらわなかった。
アジアと欧州など、世界の主要戦略拠点に対する核兵器の配備を進めるとともに、核兵器の近代化に拍車をかけて核脅威をいっそう増大させている。
昨年10月にも、米国は欧州に配備された老朽化した核爆弾を現代的なものと切り替える目的の下で、新型核爆弾B61―12の性能試験を断行した。
世界制覇を狙う米国の核脅威騒動は、対朝鮮核恐喝策動によって極致を成している。
過去の朝鮮戦争の時期、朝鮮半島の北部地域に放射能廊下地帯を形成することを公開的にけん伝し、1952年から1953年までの間だけでも22回にわたってその謀議を凝らし、原爆投下演習を強行した米国は戦後、核兵器を基本手段とする対朝鮮圧殺策動によりヒステリックに執着してきた。
南朝鮮に核兵器を引き続き搬入することによって、南朝鮮を極東最大の核兵器庫、核前哨基地に転落させた。
自国の武装情報収集艦「プエブロ」号がわが人民軍海兵によってだ捕された1968年1月とEC121大型偵察機が撃墜された1969年4月、朝鮮に対する核打撃を公然と唱えて情勢を極度に緊張させた。
2002年3月、「核体制の見直し(NPR)」を通じてわが共和国を核先制攻撃のリストにのせ、「有事の際」にわれわれを対象に核兵器を使用するということを明文化した戦争文書まで作成した。
「フリーダム・ボルト」「チーム・スピリット」「キー・リゾルブ」「フォール・イーグル」と「ウルチ・フリーダム・ガーディアン」など、狂気じみた北侵核戦争演習騒動を世紀と年代を継いで次々と繰り広げている。
特に昨年、米国はわれわれに対する無差別な核先制打撃を狙った新たな北侵戦争計画である「作戦計画5015」について南朝鮮当局と最終合意し、8月に入ってそれを適用した「ウルチ・フリーダム・ガーディアン」合同軍事演習を行って朝鮮半島の情勢を一触即発の最極点に追い込んだ。
米国こそ、人類の頭上に初の原爆を投下し、自分らの世界制覇野望の実現のために核のこん棒をやたらに振り回す核恐喝と核戦争の元凶である。
敵対関係にある一方が世界最大の核大国、核戦争狂信者であり、他方が非核国である時に高まるのは核戦争の危険だけである。
米国の核恐喝を撃退するためにわが共和国が核を保有してそれを法化し、新たな並進路線に従って絶えず強化するのはあまりにも当然なことである。
絶え間なく増大する米国の核脅威こそ、われわれを核抑止力の強化へ進ませた根本要因である。
米国は、現実を直視して愚か極まりない核戦争挑発策動を直ちに取り止めるべきであろう。