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金正恩氏が配る激マズ「ミサイルお菓子」に子供たちから悲鳴

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デイリーNKは、北朝鮮当局が先月15日の太陽節(故金日成主席の生誕記念日)に全国の小学生に配布したお菓子セットのパッケージを単独入手した。

パッケージには「強盛国家号」と書かれたミサイルの上に子どもたちが乗っている絵が描かれている。これからの北朝鮮を担う子どもたちに、弾道ミサイルや核開発が素晴らしいことだと宣伝する意図があるものと思われる。

両江道(リャンガンド)のデイリーNK内部情報筋によると、以前のお菓子セットには平壌の万景台(マンギョンデ)学生少年宮殿と子どもの彫刻像が描かれていたが、ここ数年は核兵器やミサイルの絵に変わっている。

北朝鮮メディアが核兵器やミサイル実験を頻繁に報じるため、子どもたちもこれらの言葉に慣れ親しみ、小学校、幼稚園、託児所にもミサイルのおもちゃが配られているという。

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パッケージが時代とともに変遷を遂げる一方、お菓子の質の低下は著しい。市場経済の発展に伴い、商品が多様化し、子どもたちの好みも変化しているが、それについていくどころか、むしろ後退している。

「北朝鮮国民も、市場での商売で儲ければ美味しい食べ物を買える時代になった。今さらこんな不味いお菓子セットなど誰が喜ぶのか」(情報筋)

(参考記事:「牛乳風呂」をたのしむ北朝鮮の上流階級 )

実際、お菓子セットが不味いという子どもたちや親たちのブーイングは、配られるたびに上がる。

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今回のお菓子セットの中身については以前にもまして評判が悪い。例えば「補薬ゼリー」は、滋養強壮効果のある漢方薬のゼリーだが、苦みが強すぎて子どたちが喜ぶようなものではない。当局は「子どもたちの健康に責任を持つ」との意味を込めたのかもしれないが、ただ単にお菓子を調達できなかった可能性もある。

2017年の太陽節に全国の小学生に配られたお菓子セットのパッケージ(画像:デイリーNK)
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このようなお菓子セットの配布は毎年1月、2月、4月に行われるが、美味しくないため市場で売り払う人も少なくない。両江道の白岩(ペガム)市場では、1袋が3800北朝鮮ウォン(約49円)で売られているが、普通のお菓子の半分以下の価格だ。それも、2009年以降値段がほとんど変わっていないというのだ。

恵山市場でのコメ1キロの価格を見ると、2009年9月には2300北朝鮮ウォンだったのが、今年4月中旬には4900北朝鮮ウォン、時期によっては6000北朝鮮ウォンを上回っている。つまり、他の物の値段はこの8年で大きく上昇したが、お菓子セットの値段は半分から3分の1に下がっているということだ。

(参考記事:金正恩センスの制服「ダサ過ぎ、人間の価値下げる」と北朝鮮の高校生 )