韓国から家族を帰国させることで「米軍は本気だ」と伝え、心理的な圧力をかけるのだ。実際、北朝鮮は在韓米軍が年2回実施している「非戦闘員後送作戦(Non-Combatant Evacuation Operation = NEO)」訓練に対し、神経質な反応を見せている。
(参考記事:北朝鮮メディア、在韓米軍の民間人避難訓練は「北侵戦争挑発の前奏曲」)訓練に対してもそんな具合なのだから、本当に帰国が始まったとしたら、どんな反応を示すだろうか。
金正恩党委員長をはじめとする指導部は、いっそう強気な姿勢を見せることだろう。しかし庶民の間には、米国と戦争になる可能性に対する不安感が厳然と存在する。
(参考記事:「アメリカ軍に勝てるはずない…」北朝鮮の幹部に動揺広がる)