中国の商務省は昨年9月、自国内の北朝鮮企業や合弁企業に対して今年1月8日までの閉鎖を命じた。国連安全保障理事会の制裁決議2375号の採択を受けてのもの、北朝鮮レストランも対象に含まれている。
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ところが、中国国内には現在も、レストランで働く北朝鮮女性たちの姿がある。【写真】制服姿の女子大生
彼女らの正体は、張鉄久(チャン・チョルグ)平壌商業総合大学の学生たちだ。
北朝鮮で観光部門の人材育成を担っている同大学では、2年間の教育を受けた後に、中国のレストランで2年間働くインターン制度を2014年から実施している。【写真】歌や踊りを披露する女子大生
しかし、国連安保理の制裁決議は加盟国に対し、北朝鮮労働者の受け入れを禁じ、今いる労働者も2年以内に帰国させることを義務付けているのに、なぜ彼女らは働き続けられるのだろうか。
人気記事:金正恩氏が反応「過激アンダーウェア」の美女モデル写真中国の労働法は、学生との雇用契約は認めていない。つまり、学生のバイトやインターンは、労働法の保護の対象となる労働者とは定義されないのだ。つまりは法律の盲点をつき、労働者とは認められない女子大生を派遣して、制裁破りを行っているのだ。
実際、彼女らは朝9時から夜9時半までの長時間労働を強いられているが、給料はほとんどもらえないという。
現地の情報筋によると、レストランの中国人オーナーは毎月500ドル(約5万4000円)を支給しているが、学生ではなく大学の責任者に手渡される。彼女らが受け取るのは、期間満了後にわずかばかりの外貨を受け取るだけだ。
このようなインターン制度を利用した北朝鮮の制裁逃れと、それに伴う人権侵害に対して、中国政府がどのように対応するか注目される。