ちなみに、硝安は過熱せずとも、鉄片が秒速1200メートルの速度で衝突すると爆発する特性がある。ライフル弾では遅すぎてダメでも、戦車砲弾を撃ち込めば安全な距離から爆発させられるということになるが、そんなことをするぐらいなら直接狙撃した方が良いかもしれない。
もちろん、上記は仮説に過ぎず、多分に矛盾をはらんではいる。
「金正日の警護は先ほども述べた通り、護衛司令部、人民保安部、国家保衛部の3者が一体となって行なっています。高度なテロ計画が練られていたとするなら、これらの機関の中に相当数の同調者がいると考えねばなりません」(前出・脱北者)
一部に自作自演説も
いずれにせよ、この事故は多分にミステリーをはらんだままになっているのだが、この出来事をテコにした日朝関係の急展開もあり、そこにこだわる人は多くなかった。