ちなみに、中国当局は脱北者を摘発して強制送還しており、それにより北朝鮮当局の国民に対する人権侵害を助長している。その事実を北朝鮮国民のほとんどは知らないと思われるが、いずれ情報が出回れば、反中感情を増大する要素になりかねない。
(参考記事:中国で「アダルトビデオチャット」を強いられる脱北女性たち)別の情報筋によると、政府が意図的に反感を煽ったせいで、北朝鮮国民の間では最近、反日感情より反中感情の方が強くなっている。「(経済的には)日帝時代(日本の植民地時代)の方がよかった」と言われるような状況に加え、北朝鮮における日本のプレゼンスは中国と比べ物にならないほど小さいこともあるだろう。