喜び組を含む国家機関に奉仕する女性たちは、早ければ16才ぐらいから選抜される。また、子どもがいる離婚した女性や、特殊任務で死亡した国家機関員の未亡人など、経済的に余裕がない女性たちも選ばれる。
(参考記事:「喜び組」スカウト部門が「バツイチ美女」をかき集める理由)
いずれの女性たちにも選択の余地はない。権力層の私生活に関わる立場だけに、生まれ育った土地を離れ、実家との連絡もたち、身も心も国家のために捧げなければならない。もちろん、その見返りとして一般庶民とは違った待遇を与えられるが、やはり北朝鮮特有の人権侵害と言うべきだろう。
(参考記事:北朝鮮、セクハラと不倫に走る権力者たち…愛人関係が「革命政府」?)
女性に対する人権侵害の根底には、北朝鮮体制特有の女性蔑視観がある。