もっとも、公正な裁判で出されたとは言えない判決を信用するわけにはいかず、太永浩氏の証言も具体的とは言えない。だが、これと似たような話で、かなり具体的なストーリーが伝わっている例もある。
その醜聞の主人公は、ほかならぬ金正日総書記だ。ある有名女優との不倫関係が父・金日成主席にばれるのを恐れ、罪を着せて銃殺してしまったという内容だ。
(参考記事:機関銃でズタズタに…金正日氏に「口封じ」で殺された美人女優の悲劇)残忍な粛清では祖父や父にも劣らない金正恩氏だが、今のところはまだ、ここまで醜悪なエピソードは伝えられていない。しかし、絶対的な権力は必然的に腐敗する。彼が父と同様の罪に手を染めるのも、時間の問題ではないだろうか。