朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の軍官(将校)たちが、住宅問題で頭を抱えているという。官舎が足りないため、家族と共に暮らせる環境にないのだと、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。
平安北道(ピョンアンブクト)の情報筋によると、軍当局は最近、軍官の生活について実態調査を行った。その結果、職務遂行に問題が生じるほど住宅問題が深刻である現状が明らかになった。北朝鮮軍は食糧配給の停滞や「マダラス」と呼ばれる性的虐待の横行など、軍紀が破たん状態にあると言っても過言ではないが、この住宅問題が組織の弱体化に拍車をかけている。
(参考記事:北朝鮮女性を苦しめる「マダラス」と呼ばれる性上納行為)まず、官舎に入れる軍官はほんの一握りだ。経済的に余裕がある軍官の場合、部隊の外にある民間人の住宅に居候しているという。
天下の朝鮮人民軍の軍官が居候とは情けない限りだが、問題はそれだけにとどまらない。