回答者の41.4%は建設現場で死亡事故を目撃し、21.4%が聞いたことがあると答えた。また、軍勤務中の死亡原因としては、劣悪な作業環境と高強度の労働によるものが最も多かったとのことだ。
中でも、1997年4月に起きた大規模事故は、北朝鮮軍における人権侵害の最たるものと言えよう。
この事故は、韓国との軍事境界線に近い黄海北道(ファンヘブクト)金川(クムチョン)郡を流れる礼成江(レソンガン)で、建設中の橋が崩落し、朝鮮人民軍5軍団4師団18連隊所属の兵士98人が死亡したもの。当局は完成予定日に無理やり間に合わせるために、遺体収拾を行わずセメントで埋めてしまったというのだ。報告書では、複数の回答者がこの事故について証言している。
(参考記事:【画像】「炎に包まれる兵士」北朝鮮 、ICBM発射で死亡事故か…米メディア報道)