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「腐りきった権力への恨み」北朝鮮で秘密警察への襲撃事件が発生

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北朝鮮の北東部で、検問所にいた秘密警察の要員が何者かに襲われる事件が発生した。咸鏡北道(ハムギョンブクト)のデイリーNK内部情報筋によると、事件が起きたのは道内の会寧(フェリョン)市にある、10号哨所、つまり国家保衛省(秘密警察)の検問所だ。

5月9日、勤務中の要員が何者かに刃物で刺された。病院に運ばれ一命はとりとめたが、一時は生命が危ぶまれるほどの深手を負った。(参考記事:口に砂利を詰め顔面を串刺し…金正恩「拷問部隊」の恐喝ビジネス

国家保衛省は、今回の事件の被害者が保衛員であること、さらには国境地域で起きたことを重く見て、反国家犯罪として捜査を開始。容疑者の検挙のために、有能とされる捜査官を多数派遣した。現在、町の入口などいたる所に設置された検問所で通行人に対する厳しい検査が行われ、険悪な雰囲気が漂っているという。

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情報筋によると、当局は、今回の犯行が計画的なものか、偶発的なものかについての調査はまともに行わず、「背後に韓国の情報機関、国家情報院がいる」との陰謀論を流している。

国家情報院のせいにしておけば、万が一容疑者が逮捕できなくても「既に南朝鮮(韓国)に逃亡した」と言い逃れができるメリットがあるからだろう。

一方で会寧の市民は、「今回の事件は腐りきった権力機関への恨みによるものだ」と見ている。保衛員や保安員(一般警察)は、商売や密輸を行う民間人からワイロをせびって生きているが、そういった構造に対する不満が背景にあるというのだ。また、国境の町である会寧は、他の地域に比べ密輸などの利権が発生しやすいという事情もある。

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一部市民の間からは「どれほどひどいことをしたら刺されるんだ」「腐りきった権力機関への抵抗では?」というとの声が漏れ聞こえるという。さらに「刺された個人は気の毒だが、この機会に保衛省は反省すべきだ」との声も上がっている。

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北朝鮮の金正恩党委員長は昨年末、金元弘(キム・ウォノン)国家保衛相を解任、複数の幹部を処刑した上で、省全体に対して「職権を乱用して金儲けをするな」、「住民に対する暴行、拷問などの人権侵害をやめよ」などといった指示を出した。

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それに伴い、保衛省は今までのようにやりたい放題できなくなってしまっている。また、市民が保衛員に激しく抵抗する事件も増加している。

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