一切の権力批判が許されなかった北朝鮮社会が、変わりつつある。米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)は、朝鮮労働党の政策を露骨に批判する人が増えていると伝えている。
咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋は次のようなエピソードを伝えた。
金正恩党委員長は最近、道内の様々な施設や建設現場を視察し、問題点を指摘して現場の幹部を厳しく叱責した。金正恩氏は3年前、視察先のスッポン養殖工場支配人を処刑した「前科」があるだけに、叱責された現場担当者は縮みあがったに違いない。
(参考記事:【動画】金正恩氏、スッポン工場で「処刑前」の現地指導)青くなった中央、地方の党幹部は一斉に住民生活の実態調査に乗り出したが、ほうほうの体で逃げ出す羽目になったという。