今年もまた、決議採択の時期が近付いている。万が一、日本が北朝鮮との対話に配慮して決議案の採択を見送るなら、それは明らかに外交上の敗北だ。また決議案を提出するにせよ、中途半端な形になれば、北朝鮮からの猛抗議に押しまくられる危険性もある。
そのため今回は特に力を入れ、非核化に関心を奪われて北朝鮮の人権問題を後回しにしてはならないことを、全世界に訴えるべきだ。そしてそのついでに、北朝鮮の人権問題から露骨に目を背けている韓国政府に、いや~な思いをさせてやるべきだ。
そうして北朝鮮にとって「最もうっとうしい国」になって初めて、日本は拉致問題解決に向けた交渉カードを持つことができるのである。