女性に対する性暴力の多発している状況に加え、加害者が朴槿恵前大統領に近い人物であることや、過去の政権とのつながりがあったキリスト教保守プロテスタントが加害者に「禊ぎの場」を提供したことなどが、韓国国民の怒りに油を注ぐ状況となっている。
一連の事態と関連して韓国のテレビ局MBCは、韓国社会で最も弱い存在であるのに、関心の外に置かれがちな脱北女性が、性暴力に脅かされている現状を大きく取り上げた。
北朝鮮出身で脱北後に韓国の新体操ナショナルチームのコーチを務めたイさんはMBCとのインタビューで、協会幹部からのセクハラやパワハラに苦しめられ続けたことを告白した。イさんは、コーチを辞めさせられるかもしれないという恐怖と、自分は脱北者だからというあきらめから沈黙を強いられてきた。
脱北女性が置かれた状況は極めて深刻だ。