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中国当局が旅行会社社長を逮捕か…北朝鮮観光の最大手、制裁の一環?

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北朝鮮ツアーの最大手と言われる中国の旅行会社の代表が、中国当局に逮捕された。中国の北朝鮮に対する圧力の一環と思われる。

韓国の文化日報によると、逮捕されたのは丹東中国国際旅行社の全順姫総経理だ。マネーロンダリングと公務員が絡む汚職に関与した疑いが持たれているもようだ。また、この逮捕に先立ち、丹東市政府で北朝鮮を担当する幹部も当局の取り調べを受けている。

中学校の元教師

文化日報が引用した対北朝鮮情報筋は、今回の逮捕は国連安保理の対北朝鮮制裁決議に関する中国政府の指針が厳格化されつつある中で、対北朝鮮事業に関連した不正行為の摘発が行われていると指摘した。つまり、この逮捕は対北圧力の一環ということだ。

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中国政府は昨年9月、北朝鮮の核開発に関わったとして丹東に拠点を置いていた遼寧鴻祥グループの馬暁紅総経理に対する調査を行い、グループを事実上の解体に追い込むなど、北朝鮮との関係が深い企業への締め付けを強めている。

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今回逮捕された全総経理は中国朝鮮族で、中学校の教師から旅行会社に転職し、株式を取得して総経理の座についた。ビジネスを拡大しつつ、北朝鮮当局や丹東市政府との関係を築いてきたと言われている。

同社は昨年7月、ビザやパスポートなしで参加できる北朝鮮半日ツアーを始めたことで知られる。また、丹東と鴨緑江を挟んで向かい合う北朝鮮の新義州(シニジュ)の観光施設に200億ウォン(約19億6000万円)もの投資をしている。

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なお、今回の逮捕について、中国当局は何ら発表を行っていない。また、中国の毎日経済新聞によると、大多数の中国メディアはこの報道について確認が取れないとして報じていない。

 

(参考記事:中国旅行会社、北朝鮮ツアーを続々と中止