情報筋によると、復興事業に投入された人員は4万5000人にのぼるが、その半分が未だに羅先に残り、200人に及ぶ行方不明者の捜索活動に当たっている。
国営メディアは、羅先の災害復興住宅が完成したと喧伝しているが「あんなのは大嘘」だと情報筋は一蹴した。たしかに完成した家はあるが、工事を速く終えることだけしか考えていない「速度戦」で建てたもので、一部の家はすでに破損しているという。
軍人たちは、村の周辺で復旧作業を行っているが、12月に入り寒さが厳しくなったので、まともに工事ができない状況となっている。
「手抜き」で事故多発
しかし、一度撤収して来春に工事を再開しようにもできない。金正恩氏が現地指導を行い「早急に完全復旧させよ」と指示を下したので、撤収でもしたら重罪に問われかねないからだ。なので、仕方なしに復旧工事を「するふり」をしているという。