北朝鮮が水害復旧「してるふり」…被害増やす速度戦の悪習

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住民からは「やたらめったら人が多いけど、こんなに寒いのに何ができるというんだ」「この有様では、遺体は来春の雪溶けまで見つからないだろう」「羅先の悲劇はまだ終わっていない」などとネガティブな反応が表れているようだ。

北朝鮮では従来から、金日成・正日親子の誕生日や政治的に重要な日に成果として発表するために、無理やり工期を短縮する突貫工事「速度戦」が繰り返されている。

そのため工事は手抜きにならざるを得ず、事故が多発している。平壌では23階建てのマンションが崩壊する事故が発生。高速道路の工事現場では、橋が崩落し500人が死亡する事故が起きている。後に韓国へ逃れた目撃者たちの証言によれば、この崩落事故で川原には原形をとどめない死体が散乱し、現場は救助の看護師たちが気を失うほどの地獄絵図と化したという。

ところが、「中身はともかく、とりあえず速くできればいい」という考え方が蔓延している上に、実績作りばかり考えている幹部の「過剰忠誠」も相まって、今後も速度戦はなくなりそうにない。