「作業班の農地も、個人の農地も同時に管理するが、個人用の方に熱が入るのは当然。そのためコメやトウモロコシが多く取れた。そんな話を他の村の人にしたら、とても羨ましがられた」(情報筋)
別の農民も、個人の畑で取れる収穫の取り分さえ保証してくれるなら、「日照りや台風に見舞われても豊作になる」と自信を示した。
圃田担当制は、金正恩氏が2012年に発表した「新たな経済管理体型を確立することについて」という談話をきっかけに導入された。まだ一部での実施に留まっており、様々な問題点はあるが、拡大傾向にある。
(参考記事:北朝鮮の農民を苦境に追い込んだ「農業改革」の逆効果)ある脱北者は「当局は、農民が豊かになれば思想的に堕落し、党に対する忠誠心を失い、個人主義の傾向が強まると考えている」として、圃田担当制の実施は一部に留まると見ている。