序列の1番目は映画「花を売る乙女」で主役をつとめた洪英姫(ホン・ヨンヒ)。7番目と8番目に万寿台芸術団所属の俳優の名前が記されているが、7番目は当時のスター俳優だったパク・エラ。そして8番目にコ・ヨンヒと記されている。
この高ヨンヒは金正恩の実母・高英姫の可能性があるが、不思議なことに一般に知られている高英姫とは「ヨン」の字が違う(注)。かつて金正恩も金正雲と表記され「ウン(운)」から(은)へ変わった例があるが、果たしてこの人物は高英姫なのか?
この謎を解く手がかりが、政令の翌年1973年3月に発行された写真グラフ誌「朝鮮画報」にあった。
3月号の高英姫の父・高ギョンテク氏が手記によると「国家授勲の栄誉をにない、表彰までされたという手紙が、次女のヨンジャ(英姫に改名する前の名前)からまいこんだ」という。さらに「父なる首領のふところに抱かれたヨンジャは、希望どおり無料で、しかも奨学金までうけながら音楽舞踊大学を卒業し、いまでは功勲俳優としてりっぱに活躍している」
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