「本当は7番目に記されているパク・エラさんが日本に来るはずだった。でも、金正日に気に入られた高ヨンヒさんに主役が変わったのです。扇の舞ではパク・エラさんと高ヨンヒさんの二人が主役で踊る事もあったのです。そういったことから考えるとこの新聞に記された高ヨンヒは、あの高ヨンヒ(高英姫)さんとしか考えられない」
また、帰国者名簿などから高ギョンテク一家が北朝鮮に帰国した時の家族構成も判明した。
■帰国日時1962年10月21日(第99次船)
父:高ギョン(王へんに景)沢(1913年8月14日生)※強制退去により北朝鮮へ帰国
母:李孟仁(1913年8月3日生)※帰国前に梁明女(ヤン・ミョンニョ)から改名
兄:高相勲 コ・サンフン(1951年2月12日生)※北朝鮮ではドンフン
高姫勲 コ・フィフン(日本名:高田 姫 1952年6月26日生)※高英姫
妹:高恵勲 コ・ヘフン(日本名:高田 恵美 1955年1月17日生)※米国に亡命したヨンスク
1973年の朝鮮画報には上記以外の3人の兄弟も紹介されているが、なんらかの理由で第99次船以後に帰国したと思われる。10日の米国自由アジア放送(RFA)によると、済州高氏霊谷公派の族譜に高ギョンテク(高京澤)の記録が残っていることがわかった。日本の登録における漢字とは違うが、生年月日や北朝鮮に帰国した「相勲」の名前が記されていることから高英姫の父・高ギョンテクであることは間違いない。