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「暴虐な権力撤廃に身を捧げる」反北朝鮮の臨時政府が宣言

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2017年2月にマレーシアで殺害された北朝鮮の金正男(キム・ジョンナム)氏の息子・ハンソル氏ら家族3人をマカオから安全な場所に移したとする団体「千里馬民防衛(チョンリマミンバンウィ)」は1日、同国の金正恩体制を転覆させるため、「臨時政府」の発足をウェブサイトで表明し、北朝鮮を脱出した人々や世界各国に共闘を呼び掛けた。同時に、団体名を「自由朝鮮(チャユチョソン)」に変更した。

団体は「自由朝鮮のための宣言文」で、北朝鮮の現体制を以下の8つの罪状で告発。

「食べさせる能力がありながら、数百万人を飢餓で苦しませた罪」
「政府主導の殺人と拷問、監禁の罪」
「息の根を締め上げる監視と思想統制の罪」
「階級による強姦と奴隷化、強制堕胎の罪」
「全世界で犯した政治的暗殺とテロ行為の罪」
「わが子供たちの強制労働と可能性抑圧の罪」
「殺傷破壊の目的による巨大な破壊力の現代兵器開発と流通、残虐行為に使用しようとする者たちと取引した罪」
「その他、混在した不法行為を犯した罪」

(参考記事:北朝鮮、脱北者拘禁施設の過酷な実態…「女性収監者は裸で調査」「性暴行」「強制堕胎」も」

また、「この(臨時)政府が北朝鮮の人民を代表する唯一の、正当な組織であることを宣言する」とし、「過去数十年間、人道主義に反する莫大な罪を犯した北朝鮮の権力に対抗するために立ち上がる。人類の精神の巨大な汚点である暴虐な権力を撤廃するために身を捧げる」と表明。

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続けて「体制の中でこの宣言文を聞いている者たちよ、圧制者に抵抗せよ。公に挑戦したり、静かに抗拒せよ」と呼びかけた。

(参考記事:反金正恩体制の臨時政府を名乗り発表「自由朝鮮のための宣言文」全文

ホームページには、ハングルと英語の文章のほか、この文章を読み上げる女性の動画が掲載された。3月1日は、日本による植民地支配下の朝鮮半島で1919年に起きた抗日独立運動「3.1運動」を記念する日に当たる。動画の撮影場所も、同年に独立宣言書朗読会が行われ「3.1運動」発祥の地となった韓国・ソウル市内のタプコル公園と見られる。

団体は2月25日に「今週、重要な発表がある」と予告していた。