米朝首脳会談がうまく行って対北制裁が緩和されれば、ビジネス環境が改善し、トンジュも潤うのではないか――読者の中にはこのように考える向きもいるかもしれないが、どうやら、トンジュの国際情勢に対する感覚は相当にシビアなようだ。
米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が平安北道(ピョンアンブクト)の情報筋の話として伝えたところでは、新義州(シニジュ)を本拠地にして外貨を稼ぎ全国の市場を牛耳っているトンジュたちは「最高尊厳(金正恩氏)が米国の大統領に会いにベトナムまで行ったのだから、ベトナム式改革開放を朝鮮に導入する可能性が高い」と期待を見せつつも、こんな不安ものぞかせた。