ところが実際には、韓国もまた、北朝鮮に翻弄されているのが本当のところなのだ。
(参考記事:金正恩が韓国の熱望を「スルー」…対日独立運動記念に「関心なし」)今回の米朝首脳会談の決裂を受けて、韓国政府は自らが米朝の仲介役を果たすべく発奮しているという。しかしそのためにこそ、北朝鮮を「信じて見る」べき客観的根拠を示す必要がある。果たして、南北対話に前のめりになっている文在寅政権に、そのような冷静な作業ができるのか。
前述した朝鮮日報の記事によれば、米外交問題評議会のスコット・スナイダー上級研究員は「韓国が今、仲裁者の役割を担うのは欲張り過ぎだ」と述べたというが、現状では、この言葉を甘んじて受け入れるしかないのではないか。
(参考記事:日韓「レーダー照射問題」の背後にある韓国政治の闇)