美女2人は「ある物」を盗み銃殺された…北朝鮮が公開処刑を再開

恐怖政治、再び(2)

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北朝鮮当局は、国際社会からの人権侵害批判を意識してか、ここ2~3年は公開処刑を控える傾向にあった。ところが、今年2月以降に複数回の公開銃殺が執行されたと、デイリーNKの内部情報筋と米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えている。

北朝鮮は、どうしてここへ来て公開処刑を再開したのだろうか。気になるのは、経済制裁の影響である。1990年代半ばからの大飢饉「苦難の行軍」の期間中に、公開処刑は激増したとの説もある。国民生活の困窮が秩序の乱れにつながり、それを当局が恐怖心で抑え込もうとしたからだと思われる。

(参考記事:「死刑囚は体が半分なくなった」北朝鮮、公開処刑の生々しい実態

北朝鮮専門のニュースサイト・NK朝鮮の2001年3月23日付の記事で、脱北男性のチョン・ナムさん(28=当時)は北朝鮮・咸鏡北道(ハムギョンブクト)の穏城(オンソン)郡に在住していた当時、次のような人々が公開処刑されたと証言している。ちょうど「苦難の行軍」に当たる時期である。