同団体の代表であるチャン・セユル氏は報告書の発表に先立ち、女性兵士に対する人権侵害について、RFAで次のように語っている。
「兵役期間中に上官から性上納を要求されたとの回答が80パーセントに上った。妊娠の事実が発覚したら様々な不利益を被るため、早い時期にアスピリンや虫下しをたくさん飲んで流産しようとする」
(参考記事:北朝鮮女性を苦しめる「マダラス」と呼ばれる性上納行為)北朝鮮軍内での人権侵害については、韓国の北韓人権情報センター(NKDB)も昨年、「軍服を着た収監者~北朝鮮軍の人権実態報告書」と題した報告書を発表している。こちらは北朝鮮軍に勤務した経験を持つ脱北者70人を対象に調査したものだ。こちらの調査では軍隊内での性暴力について、24人が経験したか、目撃したか、あるいは話を聞いたことがあると答えた。パーセンテージでは約34パーセントということになる。
(参考記事:ひとりで女性兵士30人を暴行した北朝鮮軍の中隊長)