統一連帯とNKDBの調査では、質問や分母の設定が異なっており、単純に比較することはできない。しかし「北朝鮮軍の闇」が、われわれの想像を超えたものであることを示唆しているとは言えるだろう。
ちなみに、こうした実情は国民にも広く知れ渡っているようで、親たちは徴兵年齢の子どもを守るのに必死だ。ワイロを使って比較的状態のマシな部隊に所属させるなどして、なんとか無事に軍隊生活を終えられるように手を尽くしているのだ。
(参考記事:「あまり美人に育たないで」北朝鮮の親たちが娘の将来を案じる理由)さらに、権力者や金持ちの間では兵役忌避の風潮も強まっていると聞く。これに少子化も重なり、北朝鮮軍の兵員不足と弱体化がさらに進行しているとも言われている。