舞台となったのは道内の穏城(オンソン)郡だ。情報筋によれば、問題の女性兵士らはひどい栄養失調に陥り、体調を回復させるため一時的に隊を離れ、師団が管理する現地の農場に派遣されていたという。
「女性兵士らは栄養失調でやつれ、ほとんど『骨と皮』だけに近い状態だったようだ。最初は地域住民に食べ物を分けてもらっていたが、それが出来なくなると盗みを働くようになった」(情報筋)
北朝鮮では、最近でこそ一部で改善が見られるものの、軍内で物資の横流しによる食糧不足が慢性化し、飢えた兵士が盗みや強盗に走る現象が多発している。
(参考記事:【スクープ撮】人質を盾に抵抗する脱北兵士、逮捕の瞬間!)これ自体が国防上の重大な問題だが、今回の女性兵士の件はそれに加え、さらに大きなダメージを軍に与えかねない。