それは、北朝鮮においては電話帳が「国家機密」として扱われているためだ。
北朝鮮には電話帳が1種類しかなく、そこには様々な国家機関の番号が記載されている。例えば、韓国の中央日報が2004年に入手した電話帳には「人民武力部対外事業局:321−4987、労働新聞南朝鮮部:322ー2728」という具合に、公に存在を公表していない部署や、組織の全体像までわかってしまうのだ。
(参考記事:国家機密が満載の北朝鮮の電話帳。当局が回収作業進める)そのため、電話帳を韓国の情報機関などに売ってひと儲けしようと考える人が後を絶たないようで、昨年には国家保衛省が電話帳の回収を行っている。
さらには、こんな証言もある。