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米大使襲撃事件で韓国社会が危機感 回復祈って踊りに犬肉・・・「やり過ぎ」との声も

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リッパート駐韓米大使への襲撃事件に韓国社会が危機感を持っている。事件直前には、シャーマン米国務次官の日中韓に自制を求めた発言に対して反発していたが、襲撃事件をきっかけに一気に「韓米同盟強化」の声が高まった。

こうしたなか、韓国世論が過度な反応を示している。

愛犬家なのに…

7日、ソウルで開かれたキリスト教系の信者達が祈祷会では、若者達がナンタ(打楽器パフォーマンス)やモダンバレエ、さらに韓国伝統の「扇の舞」などでリッパート氏の回復を祈り、スローガンを叫んだ。

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また、ソウル新村(シンチョン)では、「お母さん部隊奉仕隊」が、リッパート大使を韓米同盟を強調する集会を開催。「セジュンのパパ頑張ってください」と叫んだ。「セジュン」はとリッパート大使の息子の名前である。

70代のある男性は、犬肉とワカメのスープをリッパート氏が入院する病院へ差し入れしようとしたが、病院側に拒否された。ちなみにリッパート氏は、バセット・ハウンド犬を飼う愛犬家である。

韓国世論の反応について韓国在住の男性は次のように語った。

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「大きな事件が起きたら極端な動きに出るのはいつものことですが、ちょっとやり過ぎという感じがする」

韓国の聯合ニュースによると、キム容疑者は「米国に対する警告であり、リッパート大使に対して個人的な恨みはない。大使の傷がこれほどまでに深いとは思わなかった」と反省をほのめかす言葉を弁護士に話しているという。

一方、北朝鮮メディアはリッパート氏を襲撃したキム・ギジョン容疑者を安重根に例えて称賛している。(関連記事