これまた「清純派女優」であるパク・チュニは、張成沢氏の甥である張ヨンチョル元駐マレーシア大使の妻だった。彼女自身は処刑を免れたものの、収容所に送られたとも、山間僻地に追放されたとも言われている。
一方、デイリーNKジャパンは昨年、「コンピュータに入力してはならない電子ファイル目録」と題された北朝鮮の内部文書を入手した。2015年5月の日付が入ったもので、韓国誌・月刊朝鮮11月号はこれを、北朝鮮の体制に不都合な映像・音楽作品を取り締まるタスクフォース「109常務(サンム)」が作成したものだと断定している。
内容は視聴が禁止された映像・音楽・ソフト類のリストで、列挙されたタイトルはざっと300以上にもなる。その中には北朝鮮の国民的女優・洪英姫(ホン・ヨンヒ)の出演作もある。
(参考記事:【写真】北朝鮮の国民的美少女・洪英姫と映画「花を売る乙女」)彼女の出演作がなぜ、禁止指定されたのかいまひとつわからないのだが、彼女もまた張成沢氏に連座させられてしまったのだろうか。
人気記事:金正恩氏が反応「過激アンダーウェア」の美女モデル写真このように、北朝鮮では誰もが知っているような有名女優たちが、金正恩氏の時代になって次々と姿を消した。それにより生じた社会的空白こそは、金正恩政権による人権蹂躙の証拠なのだ。