韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ)外相は9日、ソウル市内で開かれた討論会で、北朝鮮の金正恩政権が発足から3年半の間に約70人を処刑したと述べた。
父親である金正日総書記の執権時には、同期間における処刑は約10人で、現在はその7倍のペースで「殺戮」が行われていることになる。
崩壊の前兆か
また、こうした恐怖政治が北朝鮮の海外駐在員や派遣労働者に相当な影響を与えているようだとし、そうした人の中には韓国に亡命する人も少なくないと説明。「次第に恐怖政治が強まって経済状況が悪化し、人権侵害がひどくなれば、この流れがどのような結果をもたらすか明らかだろう」と述べ、脱北者の増加を示唆した。
人気記事:金正恩氏が反応「過激アンダーウェア」の美女モデル写真また、こうした流れを北朝鮮が崩壊する前兆と見ているかとの質問には、政府としては「崩壊」という表現を使っていないと前置きしながら、韓国の安全保障にとって北朝鮮情勢が過去にも増して重要なファクターになっていると話した。
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一方、韓国のマスコミが最近、北朝鮮の高位幹部の亡命を相次いで報じていることについては、「不正確であることも多い」と指摘した。